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選手が幸せであるために

こんな監督とコーチがいるチームって、選手にとって幸せだなぁと思う。そしてその考え方をクラブ側がしっかり理解してくれているということも。

サガン鳥栖・松本監督インタビュー
サガン鳥栖・岸野ヘッドコーチインタビュー

どちらも読み応えのあるロングインタビューで、チームを強くしようという思いとともに、選手一人一人に対する愛情がひしひしと感じられる。第3クール勝てない中で、選手やチーム全体でのたくさんの課題が見えて、その改善の途を探しながら。

インタビューの中で一番印象的だったのは、やっぱり選手の移籍に関する考え方。

「頑張ればですね、他のチームからオファーが来た時にチームはちゃんと出してくれると、そういうことが分かってくれるだけで、選手たちにはやりがいが出てくるだろうと。それが、行っちゃ駄目だとか、出さないよということじゃ、何のために彼らが一生懸命頑張っているのかということになりますからね。
やはり、クラブのためにも頑張ってもらうけれども、個人としてサッカー人生を作らなくてはいけないわけで、その一番いい道をですね、選択させてあげるというのが私の仕事であると思うんですね。(松本監督)」

「宮原の件に関しては、セレッソ大阪から『鳥栖の選手は外に出すことは可能なのか』と聞いてきたので、鳥栖は選手が幸せになれるんだったらクラブとして応援すると。じゃあ、選手が幸せになれることとは何かと言ったら、より高いレベルでやれることだと。同じJ2への移籍であれば、いろいろと条件もあるので考えるけれども、J1というレベルの高いところで選手がプレーするのであればクラブとして応援すると答えました。それで宮原の移籍の話になったということです。(岸野コーチ)」

他チームから獲得を望まれるような選手は、チーム内でそれだけの役割を果たしていて、活躍をしている選手である場合が多いのだから、移籍していかれたらチーム力としてはマイナスな部分も出てきてしまう。
それでも鳥栖は、「選手が幸せであること」を出来る限り優先しようとする。オファーがあるのは「選手が頑張った証」なのだからと。


そして心に残るのは岸野コーチのこの言葉。

「サッカー選手ですから、将来は鳥栖以外のところでプレーする選手もいるわけですが、そういうことになったときに、今の経験をしておけばまた頑張れると思うんですよ。試合に出られないのは選ぶ人のせいだという風に持っていったら自分が一番楽なんですけれど、そうではなくて、出られないのは自分に力がない、自分の調子が悪い、だから頑張るということが、しっかり分かる選手になれば、どこに行っても頑張れる。だから、そういう選手を1人でも増やして、11試合、思い切ってやりたいと思います。また来年も同じメンバーでやれるとは限らないし、僕だって、ここにいられるかどうかは当然分かりませんし、でも、そういうものをしっかり持っていれば、どこでもやれるはずです」


松本監督が言っているように、サッカーはチームスポーツだけど「最終的には1対1の戦いで勝つか、負けるか」であり、選手はそれぞれがチームと契約している身なのだから、プレーヤーとして個々がどういう考え方をもち、どういう成長ができるかがなにより大切であったりもする。
若い選手が多いチームなだけに、監督コーチとも、チームとしての全体の方向性を見極めつつ、選手一人一人のプロとしての心構え、プレーヤーとしての成長の自覚を植えつけることに心を砕いているように思える。なにより幸せなサッカー選手としての人生を歩めるように。

この監督、コーチを気持ちを選手がしっかり理解して実践できるようになったら、鳥栖はとても魅力的なチームになると思う。いや、鳥栖の選手一人一人が魅力のある選手になるだろう。
そしてこんな魅力的なチームを魅力的なスタジアム(鳥栖スタジアムは本当にいいスタジアムだから)で見られる佐賀のヒトたちも、とても幸せだと思う。

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